今回、コンパクトカメラの中でも比較的高性能なカメラで8mmフィルムを撮影しましたが、実はスマホでの撮影は全く試していませんでした。
最近のスマホのカメラは高性能なので、もしかしたらきれいに撮影できるかもと思い、今更ですが試してみました。
使用したカメラはiPhone7です。プリインストールのカメラアプリを使い可能な限り近接で定規を撮影したのがこの画像です。
歪みもなくきれいですね。画素数はどうでしょうか？この画像の一部を拡大してみます。
これを見た感じでは結構いい感じです。では、8mmフィルムを撮影してみます。
調整が悪くて露出が足りていないですが、上側が、ズームなしで撮影した画像の一部を切り取った画像で、下側がズームありの同じ部分です。
iPhoneのズームはデジタルズームなので実質のピクセル数が増えるわけではないので、ほぼ同じに見えますね。
では、デジカメで撮影した同じフレームと比べてみます。
上がiPhone、下がデジカメです。これだと同じように見えますね。人の部分を拡大してみます。
明らかにデジカメのマクロモードより画素数が足りていないことが分かります。ただ、解像度は下がりますが前の画像のように１フレームとしてみると、元々のフィルムがかなり劣化していることもあり、そこそこできそうな感じがします。
さらに、一工夫してみました。スマホ用マクロレンズを使って撮影してみます。あまり高い出費はしたくないので、2000円台で入手できて評判の良さげなAukeyの15倍マクロレンズを使ってみました。
まずは定規を撮影してみます。
予想以上に歪んでいます。糸巻収差というものですね。しかも、周囲はボケていますし、色収差も発生しています。
残念な結果ですが、一応8mmフィルムも撮影してみます。
やはり、盛大に歪んでいます。中心部分を切り出すとどうでしょうか？
画素数的にはマクロレンズを使ってもデジタルカメラほどの解像度は出ていないようですが、デジタルカメラがボケてしまっている（このフィルムだけの可能性はありますが）ので、実質の解像度はほぼ変わらない気がします。歪み補正をすれば中心部分の５フレームぐらいは使えそうです。ということはiPhoneとスマホ用マクロレンズでも8mmフィルムを撮影してデジタル化ができるかもしれません。
