太陽追尾水平駆動部の再作成

最初に作った駆動部(下)は試行錯誤して作ったものなので、いろいろと気になる部分がありました。

気になる部分はこんな点です。

  • 架台との接続部分の軸受けがあることでぐらつくし、なくても動作しそう。不要であればコスト削減につながる。
  • カバーが取れやすい。
  • カバーが耐久性のあるポリカーボネートだと高い。安いプラスティックだとすぐ劣化する。
  • 雨水が入りやすい。
  • 作成に手間がかかる。

ということで、壊れてはいないのですが、以下の方向性で再作成することにしました。

  • 本体に排水管用の安い塩ビパイプ(VU管呼び径50)を利用してカバーも兼ねる。
  • 作成を簡便とするために極力3Dプリンターで部品を作成する。
  • 架台との接続部分には軸受けを使わず、ただの穴にして、コスト削減だけでなく、メンテのための取り外しを容易とする。
  • 垂直駆動と水平駆動の部品を共通化する。

塩ビパイプの中に入れる部品はこれです。機構的には前回と同一です。これでは見えませんが、2つの軸受けで塩ビパイプとスクリューを固定しています。力を伝える必要があるので、この2つの軸受は省略できません。

塩ビパイプと架台を接続する部分は部品が大きいので木材(下画像)で作成しました。塩ビパイプと木材との結合部分の部品は3Dプリンタで作成しました。ただ、格好が悪いので3Dプリンタで作り直すかもしれません。なお、部品が円形だったりリミットスイッチをつける部分が細かかったりしたので、今回は3Dプリンタを多用しましたが、木材などでも作成できると思います。

架台と接続するために塩ビパイプの下側は切れ込みが入っています。

塩ビパイプに駆動部品を差し込んで両側に塩ビパイプ用の蓋をすれば駆動部部分の完成です。これを架台のボルトの棒に差し込んで完了です。

部品の設計にかなり時間がかかりましたが、組み立て自体は時間がかからなかったです。見た目もスッキリして良い感じです。

架台の下面との接続部分は以下の写真のような感じです。ボルトが見えますが、高さを調整しているだけで、固定している訳ではないです。

問題なく動作しているので、垂直駆動部も同様に置き換えようと思っています。