ラシス洗面台オーバーフロー口交換

2010年のリフォームの時に交換した洗面台のオーバーフロー口(以下OF口)の交換をDIYでやりました。洗面台には水が溢れないように洗面ボウルの上部に穴が空いていると思いますが、あれがOF口ですね。

洗面台はパナソニックのラシスです。うちには経済的にお高い洗面台だったのですが、ダイナミックなフォルムが気に入って、購入しました。今(2024年現在)でも販売しているようですね。この洗面台のOF口のメッキが剥がれてきてしまいました。

OF口自体はプラスティックでできています。その部品を交換するだけなので部品のみを販売していないかなと思ったのですが、どこにも販売していませんでした。そこでパナソニックに聞いたところ修理はできるが部品販売はしていないと言われてしまいました。部品自体は多分安いでしょうが、修理に来てもらうだけで、かなりの金額になるなと思い、その時、修理依頼はしませんでした。

そこで、以前お風呂の水栓や蛇口の部品を購入したことのあるONLINEJPさんにダメ元で部品の発注依頼をお願いしてみました。ONLINEJPさんでもこの部品は取り扱っていませんでしたが、私のラシスの型番から色々と調べて頂いて最終的にこのOF口を購入することができました。ONLINEJPさんすごいです。1個383円(税込)だったので、ついでにもう1個余計に購入しました。

何とか部品は入手できたのですが、実は交換も結構大変だったので、同じように交換する人のために交換の経過を書いておきます。洗面台の部品構成を ONLINJPさんから頂いたので一部を載せておきます。

これを見て裏側からネジを外すとOF口が外れるのかなと思ったのですが、ネジとの絡みはなく、OF口は洗面ボウルとシリコンシーラントでガッツリついています。多分、OF口を壊さず取るのは無理な気がします。実際、裏から見るとこんな感じです。

これ洗面台の下から裏側を撮影しているのですが、光が洗面ボウルを通って見えているので、凹凸がわかりにくいです。ホースがネジで取り付けてある場所が凹んでいるようにも見えますが、実は出っぱっていて、垂直に切った断面ではこんな感じになっています。図の青い部分が購入したOF口です。

ホースを取り外した後の画像ですが、こちらも遠近感が分からない画像になってますね。汚れていますが、シルバーのOF口の端が見えています。

私の場合、裏側のネジを外してオーバフローのホースを外したにも関わらず、前面から、ペンチで引きちぎりながら取りました。ただ、これは結構危険で、ボウルのオーバーフローの穴の上端(図の赤丸部分)が少し欠けてしましました。

穴の上側がペンチで掴みやすい反面、洗面ボウルの端が薄いので欠けやすいです。幸い僅かに欠けただけでOFをはめるとほとんど見えませんでした(下画像)。

このOF口がなくても水は漏れないことは確認したので、なぜOF口がこれだけ固く接着されているのかはちょっと不思議です。修理を前提にまったく作っていないのでしょうねぇ。私は、次のことを考えて、ガタつかないようにOF口にビニールテープを巻いて太くした上で接着せずにはめ込みました。

DIYでOF口を交換する人のために、自分の経験から、こうやれば良さそうという方法を書いておきます。

やはり、前面から強引に引き抜くのは危険です。まず、裏側のオーバーホールのホースを外します。OF口が少し見えているはずです。そのOF口とボウルがシリコンでくっついているので、カッターをボウルとOF口の間に差し入れてシリコンの接着をカットします。左右のカーブした部分にはカッターが入らないので、千枚通しのようなものがあればカーブ部分の接着も剥がせるかもしれません。

今度は、裏側からマイナスドライバをOF口とボールの隙間に差し込めば(差し込むと必然的にOF口が割れるかもしれませんが問題ないです)、マイナスドライバの先端がOF口の前面の突起に引っかかるので、接着がすべて剥がれていれば、そのまま突けば取れると思います。突いただけでは取れなかったらOF口とボウルの隙間をマイナスドライバで広げることでOF口を割って壊して接着を剥がします。OF口はプラスティックなので、容易に割れます。ただ、OF口上側のボウルの薄い部分(断面図で「欠けやすい」と示している部分)は割れやすいので、このボウル部分にはなるべく力が掛からないように注意します。再度、マイナスドライバで裏側から突けばOF口が外れると思います。

実際には、この方法がうまくいくかわかりませんし、製造時期により構造が変わっている可能性もあるので、あくまで自己責任でお願いいたします。