光回線でAirStation メッシュWiFi開始時のトラブル

IIJ 光の回線を利用しており、何年かWiFiはAirStation1台でマンション一戸分やりくりしていたのですが、どうも遅かったり切れたりする場所があり、中継機(エージェント)を追加しました。その後から時々インターネットに接続できない状況になり、その時に、もちろんメーカーに問い合わせしましたが、原因が分かりませんでした。その後、何とか自力で解決できたので、正確に何が問題かは分からないところはありますが、同様の状況に陥った人には有用な情報だと思います。

基本的にプロバイダー側の製品にもWiFiメーカーの製品にも不具合はなかったのですが、その設定で深みにはまった感じです。IIJ IPoE(IPv6)とメッシュWiFiの場合に変な状況が起きるようです。この状況はプロバイダー側もメーカー側も知らないようで、自力で解決するしかなかったわけです。

元々、我が家のマンションでは光ファイバーがマンションまで来ていて、そこから、VDSLにより各戸に電話線で繋がっていました。我が家のプロバイダーはIIJで、IIJのホームゲートウェイ、そして、WiFiルータ(AirStation)が接続されていました。夜になると極端に遅くなりWebサイトの閲覧でもストレスを感じるほどでした。そこで、いろいろ問い合わせてたり調べたりしてIPoEオプションにすると速くなるかもしれないということでIPoEオプションに申し込みました。それにより夜になると極端に遅くなりということが解消されただけでなく、VDSLですが、常時80Mから90Mぐらい出るようになり、VDSLとしては快適な環境になりました。

その後少し経ってから、WiFiルーターが不調(多分経年で)となり、WSR-5400AX6Sを購入しました。その後は、比較的良好な環境でしたが、ルーターから遠いところは遅かったので、WSR-5400AX6Sを買ってから1年以上経った後に中継機WEX-5400AX6を購入しました。

ここから、トラブルが始まります。マニュアル通り設定して利用できるようになったのですが、時々ものすごく遅くなります。その時は細かな状況を調べずに調子が悪くなったら中継機の電源を切ると復活するので中継機が原因だろうなぐらいに思っていました。メーカーに聞いても再度マニュアル通りにセットアップしてみてください、と言われるだけでした。中継機の場所が悪いのかと中継機の場所を変えたりしていたのですが、中継機の電源を切れば復活するので、放置していました。

その後すぐに、マンションの光ファイバーが各戸に敷設されたので、ONU対応のゲートウェイに変更する工事を行った後から状況が悪化しました。状況は奇妙で、ネットの速度を測定すると、中継機を介しても300Mぐらい出ますが、サイトへの初回のアクセスが1分ぐらいかかります。その後は、普通にアクセスできます。今まで快適にアクセスできていたサイトでも、数時間経ってからアクセスすると初回アクセスに時間がかかるという状態です。

もしかすると、光ファイバー敷設前の不具合の原因とは違うかもしれませんが、中継機が絡んでいることは確かで、この時も中継機を切ると問題が解消します。IIJのサイトを調べてみるとモデム?のIPoE設定申請(IPoEオプションの申請とは別のものです)があったので、これをまず申請し、適用されましたが、改善しませんでした。この時はプロバイダー側にトラブルを問い合わせたのですが、WiFiルーターとの切り分けができないと詳細な調査ができないと言われました。切り分けするには唯一の有線のデスクトップPCをホームゲートウェイ(ONU)まで移動しなければならないので、後回しにしました。

速度は出ているが初回アクセスが遅いことからDNSが遅いのかと思い、ルーターのDNSをパブリックの8.8.8.8に設定してみましたが、ダメでした。AirStationのBuffaloのサイトにEasyMesh接続・中継接続が不安定な場合の対処法を見つけたので、その通り(その中にもパブリックなDNSの設定もありました)にリセットを含めすべてやりましたが、ダメでした。この対処法の設定ではルーター(親機)の設定はAutoとすることになってます。WiFi親機の設定項目をよく見ると、IPv6ネーティブという項目があるので、これを試しに設定してみたところ、不具合が解消されました。

ただ、これを設定した後に再度WiFi親機の設定項目を確認しようとしたところこの項目がなくなっているではないですか。よく見るとInternetの項目がなくなっています。つまり、ルーターの項目です。ということは現在ルーターではなくてAP(アクセスポイント)として動作しているからルーターの項目がなくなっていると理解しました。それがIPV6ネーティブにしたからなのか、たまたま、そうなったのか分かりませんが、いずれにしろルーターで動作していることが問題と考え、親機のAutoをルーターに切り替えました。それからは安定して動作しています。

考えてみると、ホームゲートウェイにルーター機能があるので、WiFi親機側にルーター機能はいらないのに、ルータ(ホームゲートウェイ)、ルータ(WiFi親機)、中継機(メッシュWiFi)という組み合わせによって、DNSがうまく引けなくなったのかなと素人考えです。つまり、WiFi親機、中継機のメッシュWiFi設定をマニュアル通りに行った後に、ホームゲートウェイのルーターを利用する場合にはWiFi親機のスイッチはAP(アクセスポイント)にすれば良いということです。うちの場合は結局のところDNSの設定もIPV6ネーティブの指定もしていません。周波数のG,Aの自動選択もオンにしていますが問題なく動作しています。

いずれにしろ、もしかしたら、よくご存じの方は、そんなの当たり前の設定だろ、と思うかもしれませんが、私自身ハマったので、誰かの助けになれば幸いです。

なお、ホームゲートウェイではなくてルーター機能のないONUだけで良いのではと思うかもしれませんが、光電話を申し込むとホームゲートウェイが必要になるようです。光電話が不要で光回線側がルーター機能のないONUのみであれば、ONU、WiFi親機(ルーター)、中継機で問題ないと思われます。

こう考えると、AirStationの設定をAutoにした時にルーターかアクセスポイントかの判断が自動で適切にされれば、今回の問題は発生しない気がします。とするとAirStationの不具合とも言えるのかもしれません。