追尾型太陽光発電の駆動部の取付け位置

前回駆動部を作成しましたが、次にそれをどこに付けるかがとても重要です。どこと言っているのは下図のC1、C2の位置です。

取付け位置

実は現在動いている太陽光発電では、この位置を試行錯誤で決めましたが、改めてどう決めたら良いかを整理してみました。C1の位置は中止からの距離が重要になります。中心に近いと東西方向の動作角度が広くなりますが、ステッピングモーターのトルクが必要になります。中心から遠いとその逆になります。C1の位置が決まったら、C2は図の点線の円周上の一点となります。

下図を使ってもう少し詳しく説明します。

駆動部取付け

上図の左はC1が中心から離れている場合で、右は近い場合です。このように右のABの角度が左より大きいことがわかります。ただ、ステッピングモーターの力(赤矢印)は円周方向の力(青矢印)として回転力となるので、左より右の方が回転力が小さくなってしまいます。さらに、右はさらに中心から近くなるので、回転するのに、より力が必要になります。角度が大きい方が良いので、結局、ステッピングモーターで回すことができる最短の半径を決めれば良いことになります。さらに、図のS(回転範囲の中間点)の位置で真南を向くように架台を配置した時に円と架台の交点がC1となります。

位置決め

つまり、上図の左のように架台を真南として配置した時に、C1 が架台の上に来るように回転した結果が上図の右です。これで、C1とC2の位置を決定できます。