劣化フィルムのアイロンがけ

一つのフィルムの破片がうまくいったのでもう一つやってみることにします。ところが放置していたためか、結構丸まっています。強引にガラスで挟んでみると無残にもひび割れだらけになってしまいした。せっかく自動でフレームが抽出できても、これでは綺麗な画像を撮影することさえできません。正直またもや挫折感が激しいです。

気を取り直して、ネット調べてみると、プロは劣化フィルムを特殊な装置を使って熱で平らにしているようです。そんな装置なんて、ある訳ないですが、アイロンならあります。またもやダメもとでアイロンをかけてみます。恐る恐る低温でかけてみると、なんと綺麗に平らになるではないですか。これが、

こんな感じです。

あまり急いで伸ばそうとすると割れてしまうので加減がむずかしいですが、これはいい感じです。ただ、洋服以外のものにアイロンをかけるのは同居人の目が気になるところです…

もう一つ気づいたことがあります。どこかのサイトで、洗浄して、伸ばした後は、すぐにデジタル化しないと劣化が進むと書いてあったので心配していました。確かにフィルムを放置しておくと、フィルム表面で再結晶化するようです。でも、無水エタノールで、拭いてやると簡単に落ちるので、それほど慌てる必要はないのかもしれません。