3Dプリンター(Pxmalion CoreI3)の動作確認

組み上がったら動作確認です。3Dプリント初心者の私自身が戸惑った所を書きますので、初心者の方には特に役立つと思います。

ノズルのホーム位置の確認

プリンターを正面から見て、ヒートベッドに対してノズル(エクストルーダー)は一番左下、手前に移動します。ヒートベッド(Y軸)は手で一番後ろに移動します。Z軸はタイミングベルトを引っ張りつつカップリングを回すと楽に移動できます。エクストルーダー(X軸)もエクストルーダーを手で容易に動かせます。(つまり3軸のスイッチがすべてオンになっている状態にします。X軸とY軸がかなり重いようだとプリントがうまくいかない可能性がありますが、動かせるようであれば、取りあえず次に進められます。
手で動かないのであれば、前回の書いた点をチェックしてください。
ノズル(エクストルーダー)が一番左下手前にある、この位置がホーム位置となります。
ノズルは、ヒートベッドよりも手前に位置し、かつ、ノズルの先端がプリンターベッドの上表面よりも下に来なくてはなりません。もし、ノズルがヒートベッドよりも上だとフィラメントをヒートベッドに接着できなくなります。
また、この時にノズルやその他部品がヒートベッドにぶつかるようだと組み方がおかしいと思われます。

ホーム位置への移動

では、電源を入れます。因みに、うちの3Dプリンターの場合本体側でアダプターを抜き差しすると火花が出て怖いです。ここからは動画が提供されているので動画(Pxmalion次世代Core I3 3Dプリンター操作動画.mp4)を見ながら読んで頂くと分かりやすいと思います。コントローラーの右側のロータリースイッチで動作を選択します。回すとメニューがスクロールして、押すと選択となります。メニューの構成はこちらのようです。まず、ノズルをホーム位置に移動するために、prepare→auto homeを実行します。これは結局のところ上記の手作業でやったことを自動で行います。ノズルがぶつからないことを確認済みなので、同じ場所で停止するはずです。
ここで、各軸をモーターで動かしてみます。 例えばX軸を1mm単位の設定で移動するには、prepare→ move axis→move x→move 1mm を選択し、位置を設定すると移動します。ノズルがヒートベッドの上に位置する時にZ軸を小さくしすぎるとノズルがヒートベッドに接触するので気をつけてください。
ガガガといった音がするようだと調整が必要なので、マニュアルに記載の調整や前回書いた点をもう一度チェックしてください。

レベル調整

この状態だと、プリント時にノズルが、ヒートベッドに接触するので、次はレベル調整します。pxmalion coreI3 は自動レベル調整があるので、マニュアル(Pxmalion Core I3 3Dプリンター オートレベリング取扱説明書.pdf)通りにレベル調整すれば問題ないです。
レベル調整が終わると、センサーが外せない位置で止まるかもしれません。その時点では、モーターがオンになっているので、手で動かせないです。先程の方法で移動しても良いですし、prepare→disable motorsを選択するか、電源を抜いても、手で動かせるようになります。auto homeでホーム位置に移動すると圧電素子が引っかかるかもしれないのでやめた方が良いです。この時点ではフィラメントが入ってないので電源を抜いても大丈夫ですが、フィラメントが入っていてノズルが熱い時に電源を抜くとフィラメントが詰まる可能性があるので注意が必要です

なお、レベル調整は手作業でもできます。auto home(手で動かすと微妙に位置が違ってしまうのでauto homeです)ホーム位置に移動した後、X軸とY軸を移動(こちらは手で動かして良いです)しながら、ヒートベッドのどの位置でも、ノズルとヒートベッドの間に紙が一枚が通る高さになるようにヒートベッドの4つのネジで高さを調整します。4つのネジで調整するので、基本は4つのネジに最も近いところ4カ所でそれぞれ調整すれば良いです。最後にヒートヘッド上の4隅にヒートヘッドを移動して微調整すれば調整は終了です。私は最初手作業でレベル調整して問題なくプリントできていました。

フィラメントのロード

これで後はマニュアル通りにフィラメントをロードすればプリントできます。
フィラメントロード時にヘッドのモーターがカタカタなり始めたら先端が引っかかっていると思われるので横から棒でフィラメントが穴の中心部分になるように押してやれば入っていくと思います。

プリント

マニュアルが入っていたUSBメモリのSDカードをコントローラーに挿してprint from SDを選択すると、SDカードのファイルが選択できます。
まずはpxmalion core→test print→CylinderTest20をプリントするのが良いと思います。コントローラーのノブもありますが、複雑な形状をしているので、動作確認としては不適切です。
私は使い物にならないノブを一つ作ってしまいました。
ヒートベッドに何かを施す必要もなく、ガラス面に直にプリントできます。
液晶の表示画面の右側がヒートベッドの温度で、規定値50度に達するのに夏でも何分もかかります。
ヒートベッドの温度が規定値に達するとノズルの加熱が始まり左側の数値が上がります。
ノズルの温度が規定値に達するとプリントが始まります。
動作確認のためなので途中で止めてしまって構いません。
途中でプリントを止めたいときは print stopを選びます。
円形が真円になっていない場合には、X軸、Y軸の調整が必要です。

ヒートベッドの加熱に時間がかかるのが難点ですが、ステイックのりをガラス面に塗布しておけばヒートベッドを加熱しなくてもなんとかなりそうです。
時間がかかっているのは、どうも電源の容量が足りないので、コントローラーでヒートベッドの出力を抑えているようですね。

電源切断

ヘッドが冷えたら電源を抜いても大丈夫です。冷えずに電源を抜くとファンが止まってしまい、ファンが冷やしていた部分に熱が伝わり、その結果フィラメントが入り口でやわらかくなって曲がって詰まって固まってしまいます。こうなったらマニュアル(Pxmalion Core I3 ノズル詰まりの解決方法.pdf)通りに分解して対処しなければならないです。私はこれでフィラメントを詰めてしまい、最終的にはフィラメントを取り除くことができましたが、マニュアル通りにしても、なかなか、取れず、かなり慌てました。

ここまで、できれば、一通りの動作確認は終了です。