手振れ補正ソフトによるフレームのぶれの補正

8mmフィルムを撮影した画像からフレームを切り出す処理が正確であればあるほど、できあがりの動画のぶれが抑えられます。
現状のフレームを切り出す精度はあまり高くないことは自覚しており、そのせいで動画のぶれはひどいです。
実は、切り出しの精度を上げるようにソフトを改良する方法も見当がついていたのですが、完全に放置していました。
ふと、手振れ補正のソフトを使えば、試行錯誤してソフトを改良するまでもなく、簡単に補正できるかもしれないと、気づきました。
ということで手振れ補正ソフトを調査してみました。

調べてみると意外にたくさんあるのですね。
まず、VirtualDub+Deshakerを試しましたが、エラーになってうまく行きません。
WindowsのMovie Makerに手振れ補正機能があると書いてあるサイトがありましたが、私が持っているMovie Makerにはそのような機能は見当たりません。

ん?ffmpegは多機能なので、もしかして、と思って、ffmpegに絞って調べてみるとあるではないですか!
ffmpegのプラグインのvid.stab – Transcode video stabilization pluginです。
このサイトの補正前後の動画を見ると圧巻です。
早速、8mmの映像に補正を掛けてみました。
下の映像で左側が補正を掛ける前で、右側が補正を掛けた後です。

ffmpeg(vid.stab)はすごいですね。確実に良くなっています。
映像の復元完了 – 劣化8mmフィルムのデジタル化の復元映像全体に補正をかけてみました。それがこちらです。

時々補正が破綻して、元と同じレベルになっているところもありますが、自分でソフトを改良する手間を考えると、無料でここまでサクッとできるのは全く感動ものです。処理時間は測りませんでしたが映像の時間よりもはるかに短かったと思います。