映像の復元完了

前回説明した半自動接続プログラムを使って、564本のショットをなんとか141ショットにまで接続できました。これ以上は半自動接続プログラムを使っても人の負担の方が多いかもしれなさそうだったので、地道にWindowsのMovie Makerを使って完全手作業で結合することにしました。141ショットまで減るとそれほど手間なく結合できました。といっても、何が正しいのか分からないので、見たところ違和感なく接続できたという状態です。約15分の映像となりました。これがその復元映像の一部です。

映像は復元できましたが、当然ノイズは激しいです。プログラムを修正したり、ノイズ除去などすればもっときれいになる気はしますが、そこまでする必要のある映像ではない(映像関係者の方ごめんなさい)ので、とりあえずこれで終了とします。なお、映像中で赤と青の縁が見えるフレームがありますが、赤はショットの最初のフレーム、青はショットの最後のフレームです。つまり、つなぎ目です。

映像自体は家族の映像も含まれていましたが、この映像は家族の一人がたぶん同僚といったスキー旅行のようです。昭和37年黒菱、38年赤倉と書かれていたのですが、元の順番が分からなくなっているので映像は確実に混ざっていると思います。

いずれにしろ、全く中身が見られなかった状態を考えると感無量です。本当に長かったし、大変でした。簡単に割れてしまって映写機にもかけられないし、プロにもデジタル化は無理だと言われたフィルムですが、素人でもお金をかけずに(時間はかかりましたが)デジタル化が可能であることが証明できたことは個人的に満足できる結果です。家族の映像はかけがえのないものなので、時間も労力もかかりましたが、やって良かったかなと思っています。たぶん、次回やるときには手順やコツが分かっていますし、自作のプログラムや機材もあるので、数分の1か、もっと短い時間で終わると思います。ただ、時間がかかるのは撮影ですね。実際にはまだ同様の状態のフィルムが何本かあるのですが、デジタル化ができるのは分かっていても、他のこともやらなければならないので、当分は手をつけられないでしょう。