超劣化フィルムからの復元

8mmフィルムは像が焼き付けられている薄い層のエマルジョンと分厚い透明のフィルムベースで構成されています。
劣化が進むと、この透明のフィルムベースが変形してくるだけでなく、脆くなって簡単に割れてしまいます。
なので、機械的にフィルムを送る映写機などにはかけられなくなります。
さらに劣化するとエマルジョン部分とフィルムベースが完全に分離してしまいます。
エマルジョン部分だけになったフィルムがこれです。完全にヨレヨレです。

なお、このような劣化の状況は自分の所有している8mmフィルムの場合なので、ものによっては全く違うかもしれません。
このようにエマルジョン部分が完全に分離しても、今やっている方法ではガラスで挟んで撮影するので、デジタル化が可能なことに気づきました。
どうも、劣化する部分はフィルムベースだけのようなので、つまりは、どんなに劣化してもデジタル化は可能ということになります。
ただ、エマルジョン部分は極めて薄いフィルムなので、それをガラス面上できれいに広げるのは少し手間がかかります。