フィルムの撮影

8mmフィルムの残骸が大量にできたので、画像を撮影してみます。

ただ、もちろんフィルムスキャナーなんて持ってませんし、お金をかけたくありません。プリンター付属のスキャナーはありますが、フィルムは透過光で撮影しないとダメなので、普通には使い物にはなりません。スキャナーの光を反射させて、透過スキャナもどきにする方法(どこかで見つけた)も試しましたが、元々の撮影光の影響できれいに撮影できません。

仕方ないので、フィルムスキャナーもどきを作ることにしました。光源は使っていない小型LEDライトがあったので、それを使うことにします。ただ、このLEDライト、一列に等間隔にLEDが並んでいて光のムラができてしまいます。光のムラを無くすためには半透明板が必要ですが、どこまでやるか分からないことにやはりお金をかけたくないです。

ふと思いついたのが、プラスチックの白い使い捨ての買い物袋。これ結構いい感じで使えます。実は方向性があるので方向を変えて二枚重ねにしたり。もしかしたら、これでもうまくいったかもしれませんが、結局のところ最終的には、白い紙に反射させた光で撮影するのが一番簡単で光源のムラが出ませんでした。

これでやっと撮影ができます。マクロ撮影機能があるデジカメなら数フレームを一度に撮影できると思います。安定した撮影のために、家にあった写真フレームのガラス2枚でフィルムを挟んだ上で、光源、ガラスで挟んだフィルム、そしてカメラを固定します。これで画像を安定して撮影できるようになりました。このようにして撮影したのがこれです。

50年以上前のスキー場ですね。もしかしたらもっと良いカメラでマクロレンズを使ったりするともっときれいに撮影できるかもしれませんが、持っているものだけでやるとここまでが限界でした。これで、映像ではないですが、画像としては抽出できました。

ただ、映像を復元するとなると、フィルムが画像の中で傾いているので、傾きを補正しつつフレームを手作業で一つずつ切り出さなければなりません。気が遠くなります。うーん。やっぱり無謀でしょうか。